ハンダ付け

ハンダ付け~完成

インナーケーブルのタイコ付け

taiko.jpg
タイコのサイズは違いますが、キャブ側もほぼ同じ作業になります。
ハンドル側 直径6mm、長さ4mm
キャブ側  直径6mm、長さ8mm

まず、片側(ハンドル側)のタイコ付けを行う。
インナーワイヤーにタイコを通す。
端が解れている場合は端をワイヤーカッター等で切っていただければ通ります。
写真下の様に端をニッパーなどで潰し、タイコが抜けないようにする。
溝タイコ.jpg
クラッチ用タイコで溝になっているタイプは図のようにワイヤーを開いて分ける様な形にする。

ハンダ付け

ハンダ付けの動画


動画で並んでいる道具は右側より
 ・ハンダ液
 ・ソルダーポット(溶けたハンダ)
 ・冷却油
 ・冷却水
になります。

ハンダは大体300℃前後が仕上がりが一番うまくいきます。
ハンダは溶かした状態でいると不純物が浮いてきますので金属ヘラや割り箸などで取り除いてください。複数回連続でハンダ付けをしないのであれば端へよける程度で大丈夫です。不純物を取り除いたとき、表面が鏡のように光る状態が一番良い状態です。

カセットコンロなど温度調整が出来ないものはごく弱火の状態でうまくいきます。使用しているもので異なりますのでご自身で調整してみてください。

ハンダ付け後の処理

強度確認・バリ取り

taiko_after.jpg
写真上側はハンダ付け直後のタイコです。
タイコとワイヤーを持って強く引っ張ってみて取れなければ問題ありません。
抜けてしまう場合はハンダの温度が高すぎるか低すぎると思います。

先に出ているバリをヤスリやサンダーで削り、写真下の状態にします。
ハンドルのスルットルがあれば入るか試していただく方が良いです。
ハンダが余程多く付いていない限り、バリを取るだけで入ります。

逆側のタイコ製作作業まで

アウターにワイヤーを通す

grease.jpg
アウターチューブにインナーワイヤーを通します。
その際、金具のカーブに当たる部分に予めグリースを塗っておくと動きがよりスムーズになります。
ワイヤー全体に塗ってしまうと反対側のハンダ付けの際、パーツクリーナー等で除去作業が発生しますので注意。

グリース付けはは実車取り付けの際、スプレーグリース等で行っていただいてもOKです。

インナーワイヤーの計測・切断~ハンダ付け

i_mark.jpg
元ケーブルの遊動長をはかり、製作側ワイヤーに油性ペンなどで印をつける。

実際のケーブルと合わせて作る場合は写真のようにキャブ側金具に付いているネジを一番奥にし、そこから長さをあわせ、印をつける。

i_compa.jpg
印をつけたところからタイコとワイヤーつぶし分を考慮し、ワイヤーを切断する。2cm程度あれば十分だが切り損じの可能性もある為、多少長めに取っておくほうがよい。写真は1cm程度にしてあります。

この後の処理は先程のハンダ付け作業と同じです。
注意点はアウターに通したままハンダ付けを行う事。ハンドル側のタイコをテープ等で金具から動かないようにするとハンダ付けが楽に出来ます。

ハンダ付け完了後の作業

作ったケーブルと元のケーブルを並べ、問題が無いか確認する。
c_compa.jpgrast_measure.jpg
アウター80mmロング、インナー90mm共に問題なし。
今回は中間ジョイントなしのケーブルになってますが、中間ジョイントを入れた場合、インナーは+10mm程度までは許容範囲になると思います。

実車へ取り付け・動作確認

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col_Memo.png タイコ付けの補足

 タイコはインナーワイヤーの径に合わせて穴が空けられている為、ワイヤー切断面が悪いとかなり通りにくいです。
対策としては瞬間接着剤等で切断箇所を予め固めておくと切る際にほつれ難い。
接着剤はハンダ付けの際に邪魔になる為、浸透している部分(大体1~2cm程度)をタイコを通した後に除去すると楽に作業ができる。

 タイコを通した後の端を潰す際、タイコ中央穴を千枚通しなどで中のワイヤーも潰しておくとハンダ付け後の強度がより上がります。

col_Memo.png ハンダ付けの補足

 ハンダ付け直後はタイコが手で触れられる程度でも、内部のハンダが完全に冷えていない可能性があります。強度的にも完全に冷えている状態よりやや弱く、手で引っ張る程度では大丈夫ですが、連続使用では抜ける可能性がありますので、出来れば1時間以上経ってからの走行をお勧めします。

col_Memo.png ワイヤーの計測切断の補足

 計測方法は元ケーブルから予め採寸する方法と元ケーブルとつき合わせて直接測る方法があります。中間ジョイントをつけて調整可能にしてあれば付き合わせて測る方が比較的簡単です。元ケーブルより遊動長が短くならないよう注意して下さい。

 補修キットのワイヤーはステンレス製の為、100円ショップ等で売っているニッパーだとすぐに刃こぼれし、断面に綺麗になりません。弊社ではワイヤーカッターをお勧めしますが、ニッパーで行う場合はタイコ付けの補足に記載してある瞬間接着剤の方法をお勧めします。

col_Memo.png 遊動長について

スロットルの場合、通常キャブ交換等を行わない限り変更する事は無いです。取り外した状態では70~100mm程度あっても実際に動く量は20~30mm程度です。その為、長さがタイコ1つ分違うだけでもかなり動作に支障が出ます。
この長さが短いと取付けが困難で、付けた場合でもスロットルの場合は全閉にならない、クラッチは切りっぱなし状態になる。
長くなると逆にスロットルは全開にならない、クラッチは切れない等、走行に支障をきたします。

 製作に慣れるまでは中間ジョイントで調整できるよう若干長め(5mm程度)長めに作るようにすれば失敗する事が少ない。